• 2009年02月登録記事

22日の宝塚花組東京公演「太王四神記」11:00(VISA貸切)。

原作ドラマは未見。

エンターテイメントとして面白い舞台でした。
物語としては、24時間ドラマを2時間10分に収めるため大変な駆け足を強行している為深く感じ入る余韻がないとか、結末部分等に消化不良感が残るだとか、微妙に会話が噛み合ってないとか、突つく程問題が出てきます。根がゲーマーなので、「4つの神器とその護り主を集めてラスボスに挑む」と言う展開が、RPGっぽい作りだなと思ったくらい、ある意味お使いイベントの連続だし。転生物なのに、あんまり関係ないどころか、前世と今生で結ばれる相手が違うため違和感を覚えるのもどうかと思います。
でも演出力は流石の小池先生だし、動けるキャストは総出演って感じの常時大量キャラ投入に、場面転換がどんどん行われてセットが動き、常時上手も下手も大忙し。観て面白いか面白くないかと言えば、面白いです。

今回、舞台自体殆ど見ない初宝塚観劇の友人&宝塚二度目で舞台も良く見る友人の三人構成で観劇したのですが、注目して見てる人が全然違って面白かったです。
普通、初めて見る人はスター3人程度しか把握出来ないものですが、このお芝居、大量のキャラが登場してガヤガヤやってるので、結構端まで目に留まる模様。初観劇の友人が、驚いたことに新公学年の下級生に目をつけると言う収穫がありました。
ただ、男役の露出が充実している反面、娘役の演じる役が少ないのが残念。しかも、スジニやカクダンと言った数少ない目立つ女役を男役が取っているのは可哀想では。

舞台上の、タムドク@真飛聖とヨン・ホゲ@大空祐飛の力関係は、非常に良く練ってあったと思います。
主役は確実にタムドクで、最初から最後まで観客に対しては正統な王だと示されている。ホゲは最初は同じくらい陽の位置にいるけれど、その時は比重が軽く、タムドクと並び立っていない。けれど転落して陰の位置に進むにつれ、逆に物語の中での比重を増やして行く。それは、彼が王の資質を失ったから、物語上タムドクと並んでも問題なくなると言う皮肉でもある。
タムドクは正直整合性はないけど、真飛聖の大らかな雰囲気で憎めないヒーロー像にしている感。
一方ホゲは、冒頭は未だに銀ちゃんを引き摺ってるのかなと思う軽い印象の演技でしたが、どんどんダークサイドに傾いて声も演技も重くなり、眉間に皺が寄っていって、それと共に魅力を増すあたり、破滅型ヒーローに定評のある大空祐飛ならでは!
実は、最初は事前の情報程ホゲがハマっては見えず、どうかなと思ったのですけれど、場が進むごとに大空祐飛とホゲが一体化していって見えました。
あと不思議なのですが、精神が荒むに連れてホゲがどんどん強くなっていったように思います。直接殺陣に加わっている高句麗一武道大会よりも、軍を率いてる二幕の方が強い武将に見えました。ホゲの強さを表現することは、そのホゲと渡り合うタムドクの本当の実力も凄いんだ、と言う説得力を持つわけで、一騎打ちの時、実力伯仲と言う雰囲気が出ていたのは凄いなぁと思いました。だって、武道大会でホゲが一度負けてる事なんて、あの瞬間忘れてましたもの。

後述しますが、他の役もドラマ原作の御陰か役数が多くそれぞれのキャラも良く立っていて、リピート向きの演目でした。
ちなみに、後半に二回目の席も抑えているのですが、また同じような下手位置なのが悔しいです。でも今度は二階だから、フォーメーションは良く見えるに違いないと、期待してます。

と、賞賛度が高いので、敢えて苦言を。
演出の中で、不満があったのは黒朱雀2体とラストの大仕掛け。
セオ黒朱雀は、炎の効果はよく判ったけれど、肝心の朱雀自体がただの羽根の塊みたいで、舞台奥だから良いけれど近くで見たら着ぐるみショーになるのでは?と言う印象。もっと派手にして上げたほうが良かったと思います。
キハ黒朱雀も、同じことが言える上に、謎の振り付けで唖然。前衛的過ぎてよく分かりませんでした。
そもそも黒朱雀が何なのか、が良く判っていないのに申し訳ないですが、私なら、キハの身体を突き破って中から黒朱雀が羽根を広げている、みたいな感じで、黒朱雀自体を大きな仕掛けにして、キハ自身は殆ど動かないと言う形を代替案に上げたいです。
それと、もう一つの大仕掛け、つまりクレーンですが、スモークをもっと炊いて、照明を巧く使わないと丸見えして興ざめ。そして揺れてて怖いので、クレーンじゃなくても良かったのでは?と思う。確かにスター二人が席の近くまで迫るのはサービス感があるけれど、見ようによっては、二人が筋斗雲に乗ってるみたいで、お笑い状態です。
演出以外の不満では、楽曲の力が弱いこと。これまで本公演の一本物だと、大曲だったりキャッチーだったりと曲に力があるものだったんですが、それがない気がします。もっとも、この辺はいつもの宝塚歌劇の歌なだけで、一本物と思って期待値が上がってる分理不尽な要求かもしれません。
あ、あと純粋に文句を付けたいのは、拍手タイミングが難しい事かな。貸切だったせいかも知れませんが、揃った拍手が入ってなかったので気になりました。

それでは、以下は各役について思い付くまま書いたら多過ぎたので、別記事に送ります。

前記事から引き続き、キャスト評です。

プルキル@壮一帆は良かった。壮一帆の新境地を見ました。こういう本気の悪役の方が似合うのか、演技も歌も飛躍的に上達したのか、どちらだろうと真剣に悩んでしまうほど。

愛音羽麗は、やっぱり実際に観ても勿体ない使い方と思う。セオもスジニも体付きが良過ぎて、男勝りと言う設定には合っているけれど、もう少し舞台向けに女の子っぽくしてあげても良かったのでは。

どういう役なのかよく分からなくて、後から人物相関図を確認して仰け反ったのは、ヨン・ガリョの側近チョ・ジュド@紫峰七海。
悪巧みは彼が率先してやっているせいで、ガリョよりも上からの目線に見えました。

ホゲの部下、イルス@日向燦がずっとシリアスで、ちゃんと引く演技が出来るんだなぁと、前も思ったようなことを再び感心。どうも舞姫の時のイメージが強くて、押し出しが強い印象なのですが、役者として巧いんだと最近は理解してきました。別格でこのまま進んでくれると嬉しいな。

ヒョンゴ@未涼亜希は、ストーリーテラーとして出ずっ張りであることは美味しいけれど、折角の歌い手なのにソロが全然なくて少々残念。ただ、滑舌と口跡の良さで代えの効かない役だなと思います。
まぁ、未涼が控えめな分、ヒョンミョン@望海風斗を発掘出来たので一応良しとしましょう。

ホゲの母セーム@花野じゅりあは凄い。
「もし私が男なら王になっていたー!」の絶叫にギョッとさせられました。台詞なのか、狂気の発露なのか、最早判らないやり過ぎ感が良い。ここでセームが狂い、ホゲに呪いを掛けて歪めたんだ、と見ることが出来ました。

カクダン率いる近衛兵が、スラっとした子を揃えていて格好よかった。黒一式の鎧姿も凛々しい。

舞台のサリャン@華形ひかるは、あれがヤスと同一人物とは思えない程の美形でした。スチール写真では、「誤ってヤス用の眉(通常の三倍)を描いてしまった」と言う話の通り、ちょっと絶句する顔で載ってるのですが、今回の舞台で初めて本当の華形ひかるを知った感でした。

チョロ@真野すがたは、若手で纏まってると背が高くてまず気付くし、護り主として目覚めてからは青龍の神器が目立ってやはり眼を惹くし、普通に美味しい役なんですが、相変わらず印象が薄いです。花の男役の押し出しの強さの中では負けるのかなぁ。ナルシス度は一番だと思うのだけど(笑)。

そうそう、舞台上だけの展開で、パソン@一花の兄はチュムチ@朝夏まなとだったのだと思い込んだら、後から違うらしいことを知って、逆に驚きました。
では、なぜチュムチが白虎の護り主だったの? 護り主はパソン兄ではなかったの? そもそも護り主の選出基準とは?
第一、パソン兄は「火天会に捕まった」と説明されていた筈だけれど、その後登場する気配なく、ここだけ伏線飛ばされた?
役者は二人とも清涼剤と言う感じで良かったのに、そういう点が理解出来ずモヤモヤしてしまいました。

野々すみ花は、メインの役はタルビなんでしょうけれど、タムドク子役の方が印象に残るような気がします。
タルビは、出番は少ない&メインに関わらない、と言う事で野々自身が作り込んでいないのかな、とも思わされた。要するに、メインの芝居を邪魔しない為に、控えに作っているのかもと好意的想像。非好意的な想像もしようと思えば可能ですが、私は野々の演技力は本物だと信じてますので。
だからこそ、もっと大きい役を当ててあげて欲しかった。

五部族の長たちは、全員ヒゲで素敵なオジさま!
中でも、フィナーレで凄く可愛い手降りを見せてくれた、(たぶん)スンノ部族長@紫陽レネに悶絶。スチールの写真だとカンノ部族長@夕霧らいが好み。
それにしても、雪組エリザで若い重臣ズに驚いたのと別の意味で、この老け役を随分若い子達が演じていたことに驚きました。花組ヒゲ部隊は安泰ですね。

今回、大変面白かったです!
1期で割愛された手信号のエピソードがまさかの実現! と言う事でアバンから盛り上がり、色々なポイントが回収されて大満足。
未だパーティが分割した状態のため、視点は複数ありましたが、すべてのエピソードが「会いたいと願っている死者と巡り会える」と言うフロア特性で構成されているので、散漫な印象はありませんでした。グレミカ組を完全に排除したのも成功かと思います。

と言う事で、「常春の館」は夢のような場所!
たぶん私が辿り着いたら、一生抜け出せないですね。この先何が待ち受けているか、生きて帰れるのか、と思うと先に進むより居心地の良いこの館に居たいと思ってしまいます。それでも先に進む決意が出来るということが、やはり勇者の条件なんですね。
以下、時系列だとちょっと語り難いのでキャラごとに分けて感想を述べたいと思います。

ヘナロはパズズの娘でしたか。確かに冷徹な所も見せていたので、暗殺者育ちなのは納得かもしれません。パズズも凄腕魔術師だったので、オラクルでもそこまで違和感ないですし。
しかしパズズの暗殺依頼はマーフからの筈ですが、ヘナロは政敵だろうアミナの命令に従っているのですか?
ジルたちと対立する位置ですが、今後どうするのでしょうか。ジルたちに親しんでしまったので、心情的には無理のようですが、キレると意外に怖そうですし。全部吹っ切って仲間になるのが王道ですが、逆を行っても面白そうです。
それにしても、結構行き当たりばったりな計画ですよね。巧く幻の塔に来れたから良いものの、巻き込まれたフリにしても、あんな巧く巻き込まれるなんて狙って出来ないですよね。

ウラーゴン様は寂しい人であることが発覚。台詞が「待ってくれ」に変化しちゃったのは可愛過ぎました。
でも死に別れた相手がいないということでもあり、やはり幸福な人なのではないかなぁ。
一人になってマイト背負ってでも登頂するウラーゴン様は、最高の阿呆且つ勇者です。早くジルたちと合流して、これまでの所行も許してもらえると良いですね。たぶん出世は見込めないけど……。

マイトは、クーパと絡むことで人間性を与えられるのかと想像していたらまさかの展開!
術で起動させられる前に目覚めたから、カリーを「親」として認識しているのですね。これは予想してませんでした。だってアーメイの幻登場は1話、6話予告で示唆されてましたけど、カリーが2期登場するなんて、全く期待してなかったですもの。
しかも、ジル達の所にも同時にカリーが存在していたと言う事は、あの幻はマイト自身の気持ちから生じたわけですよね。そう気付いた途端、凄くマイトが可愛く見えてきました。
いつも目が見える状態なら、もっと可愛くて良いのになぁと少し残念にも想うのですが。

と言いつつ、可愛い大賞はクムのお姉さん!
しかし、それによるクム脱落は凄く残念ですし、吃驚しました。
でも黒ギルを倒したら幻の塔は消滅すると思われるので、そうしたら戻って来るのかな? もう一生戻れない罠のような気がするけど、どうなんでしょう。クムって他に家族いないのかしら。描く余裕があれば、最終回でもう一度クムが出て来るかも、と期待しておきます。
……もし3騎士がもう一度常春の館を襲撃したら、一巻の終わりですね。物語の展開上、ジルたちを追ってくるんでしょうけれど、殲滅に拘るならまずクムが殺されても奇怪しくないのでは。

で、その3騎士はまだ全員生きてたんですね。ヒートボディで倒せなかったのか。
しかも戦闘描写に不満があった前回と違い、強い描写が出来ていて良かったです。ジル達がまったく戦わず回避したのがちょっと拍子抜けでしたが、判断は適当かと。
で、そのジル達は、ほのぼのとした暖かい時間、そして迷いと決断、別れと非常に見応えのあるエピソードでした。
ジルは男前になりましたね。ブレず、前に進むことを選択した姿も勿論ですが、私の心に染みたのは、ウトゥとファティナが先のフロアに進んだことで、カリーの幻が消えていく様子を目にして、それでもアーメイに笑顔で応えた最後のシーンです。
その幻の相手を想う生者がいない限り、幻は生じない。消えてしまう。
それを想像ではなく眼にして知っても、ジルは真っ直ぐ前だけを見据えて進んで行ったのが、とても立派だなと想いました。

難関二章、水妖の湖へ向かう所です。
シェン救出後は、インテリベリを覚えた事だしと思い、この後の鬼難易度に備えてレベル上げしてました。しかしボルとD・SのレベルがLv18に達した所でレベルキャップに到達したのか、樹海中心部での敵出現率がガタ落ち。樫の牢獄では全くエンカウントしなくなってしまいました。仕方ないから、もう水妖の湖に行くしかないのですが……覚悟を決める為に一日置くことに。

彷徨いまくった記憶があるので、プレイ前に攻略サイトのルート説明を熟読。
御陰で意外にここまではサクサク進みましたが、やはり道の繋がりが覚えられず。この分だと幻影城もしっかり迷いそうです。

二章は、難易度もさることながら、人間関係を左右する選択肢が多くて悩みどころ。
ブラドを優先したことでジオンとの相性が一気に目減りしたのか、それとも元々低かったのか、加入後はずっと戦闘メンバーなのにトキの声が「……」だったことに驚愕。その後のシーンとの優先度選択肢はシェンにしたけれど、どの程度回復したのかなぁ。道を二度も間違えて警告されてしまいましたが、これで下がっていたら収支ゼロの可能性がありますよね。
まぁ、ジオンは相性で変わる要素ないから、気にしないでおくか。
後、馬頭石像の森のヴァイとは戦闘になりました。性向はロウなのに、相性低いのかぁと閉口。もっとも、初期値が低いわけですし、戦闘に入れてないので、これは仕方なかったですかね。実は経験値が美味しかったので、結果として良かったような気もします。

ここまでジオン単騎って感じのボス戦対策でしたが、そんなボスキラーのジオンがいなくなると、一気に戦闘面の不安が増します。
毒乙女戦では、破壊力に期待してアンガスを入れてみました。重戦士って使ったの初めてです。一応の期待値に達する破壊力でしたが、ちょっと足が遅いので、ボスの時だけ出す事にしようかな。
ちなみに、二章でも最初は三連ザックを使っていましたが、そろそろ火力も厳しくなって来た&インテリベリで掃討可能であると言う点から、普通に防具を装備させてます。でも紙装甲には変わりない不思議。D・S並に打たれ弱い気がします。

水妖の湖は、直前セーブを心掛けます。中央の島の難易度に心が挫けなければ、全選択肢パターンを見たいところです(仲間から8人+本命「マカパインを丸め込む」で9回……)。
個人的に、ここにイングヴェイがいないのは悔しいですね。ああいう堅物がこの局面でどうなるのか、想像できないので是非見たかったです。でもベニー氏もインギーのパターンが思い付かなくて、ワザと離脱で避難させた可能性はあるかな?

予約、してしまいました。「アイドルマスターツインズ Xbox 360 プラチナコレクション」を。

Amazonのウィッシュリストにはマーベラスの「朧村正」と日本一ソフトの「ソウルクレイドル」を入れてありまして、どちらかを買おうと思っていたのに、脈絡なくカートに入れちゃったのが、この「アイドルマスターツインズ Xbox 360 プラチナコレクション」。
初代「アイドルマスター」と「Live for You!」の2本パック廉価版です。

アイドルマスターと言うゲームはある意味XBOX360のモンスターソフトなわけで、どんなゲームなのか実際に遊んでみたいと以前から思っていました。勿論、プラチナコレクションで初代を買うと言う選択肢もあったのですが、折角なので2本セット+期間限定版のこちらをチョイス。
予約してからゲーム内容調べたら、Live for youの方はライブ設定するだけのゲームみたいなので、既にプラチナコレクションで出ている初代だけ買えば良かった気もしてきましたが、うん、まぁAmazon21%OFFだったから1000円でオマケが付いたと思えば無問題。
Xbox360購入から半年以上経つのに、TOVしか遊んでいないと言うのも勿体ないですしね。
取り敢えず発売したら感想等記載したいと考えてます。トゥーンとモーションの出来で満足しちゃうかもしれないですが(「ゆめりあ」を作ったナムコですしねぇ……)
ちなみに、XBOXをネット回戦に繋いでいないので、課金地獄に陥る危険がないことだけは安心。