• 2016年04月登録記事

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St.Maman Latonaの「ブリュレチーズタルト」
http://www.mamanlatona.jp

地元スーパーで販売されていたものを購入。
2個入りです。1つが直径9cm程度あって、なかなかボリューム感があります。価格はかなりお手頃でした。

味も、私好みで美味しかったです。
土台のタルト生地はややしっとりしていて、食べやすい状態。
チーズ部分の口当たりは非常に軽くできていますが、甘みと酸味が生きて、いい塩梅です。
しかし肝心のブリュレ、と謳っている表面の焦がし跡は、ゼラチン状になってしまっており、これといって味もないし、食感的に邪魔だと思いました。見た目だけ整えた感があって、これは残念です。

朽木祥著「オン・ザ・ライン」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
高校に入学した侃は、友人・貴之に誘われて庭球部に入る。テニス三昧の充実した日々を送っていたある日、侃を助けて貴之が轢かれる事故が起こる。自責する侃は、祖父の住む瀬戸内海・美能に引き蘢る。そこで子供達との触れ合いを通して自分を見つめ直し、貴之の叱咤を受けて学校に復帰した侃は、テニスを通して、絶対無二の一球=今を大切に生きることを思い出す。

テニスと高校生活を描いた瑞々しいスポーツ小説かと思いきや、半分進んだところで驚きの展開が待っていました。
読書感想文全国コンクール(2012年)の課題図書に設定されていたという事実も、なるほど……と思わされます。喜びと哀しみを共感することが必須の作品ですね。
また、第二章の各扉で引用されている作品は、私には分からないものもあって、どういった意図でそれが挿入されているのか、かなり考えさせられます。
例えば、2章扉の「侃の父親からの絵葉書」は「防空壕に逃れた人々」という要素から、美納にいる侃の状態を示しているのだろうと思いましたが、なぜカラス坊宛の絵葉書が長崎滋養軒なのかは謎のままです。

主人公・侃(かん)の人物像が、体育会系だけれど文学少年で、成績は別に良くないというのが、割とリアルな造形でまず面白いと思いました。逆に、彼が憧れる貴之や永井小百合はキャラクターとして羨ましい要素が詰まっているわけですが、そのくらいのケレン味は小説としての面白さになっていたと思います。

前日記事でも書いた通り、「プラチナデモ ファイナルファンタジーXV」に触れてみました。

PLATINUM DEMO

内容的には、ウロウロと探索した上、鉄巨人戦を2回やって45分程度。真っ直ぐ一直線に進めば、20分くらいで終わると思います。

方々で「体験版」と言われていますが、正確にはゲーム自体の体験版でなく、無料のテックデモ(技術デモンストレーション)というべきもの。
少年ノクトを操作して夢の世界を探索し、グラフィックや挙動を確認することができます。

個人的には、FF15公式ブログの【積み木は基礎編】で書かれている破壊表現を体験できたことで、テックデモという意味がよく分かりました。
固定されてないオブジェクトにぶつかると、触れた場所から揺れ動き始め、他と連動して崩れていくのです。その質感、重みの表現が実にリアルで感心しました。

積み木

また、下の画面のように敵の攻撃で街灯の柱が割れて、破壊の後が残るというのも、プレイヤー以外の存在がゲーム世界に影響を与えるということで、個人的には大きな驚きがありました。

壊れた街灯

夢の中で行けるステージは「森の中」「建物の中」「街の中」「王城の前」の4つの限られた区画。
エリアは狭いですが、道中に用意されたパネルを踏むことで、時間や天候を変えて景観を楽しむことができます。

▼晴れあがった街中
晴れ

▼曇りの街中
曇り

雨の表現は、トレーラーでも拘りが見えたところ。地面にできた水たまりが光る様子には、ゲームでできる表現がここまで来たか、と感動しました。

「エピソードダスカ」を遊んでいないせいか、戸惑ったのが戦闘です。
操作説明は画面に表示されますが、「○=アサルト」が「戦う」の意味だったり、回避行動が「□=ドッジロール」だったり、「KINGDOM HEARTS」シリーズの用語なので、まずプレイしてみないと分からず困惑しました。
また、「ファントムソード」や「シフト移動」等も、FF15の情報を追っていないと、いきなり言われても何の話だか分からないのでないでしょうか。
子供時代のノクトは可愛いけれどアクションが遅いし、最後の戦い時のみ体験できる大人ノクトも、どう操作すれば華麗に戦えるのかよく分からず、フラストレーションが溜まりました。コマンド戦闘が希望だったけれど、ここまでアクション寄りに作るなら、いっそアクションそのものの方が良いかな。なんだか、思ったように動かせない気がしたので、戦闘システムには少し心配な気持ちが生じました。

戦闘

でもなにより一番辛いのは、自分でプレイしていると、美しい映像を見ている余裕がないことですね(笑)。

テックデモの最後にカーバンクルの名前を付けさせるのは、ニクい演出だと思いました。

夢の案内人の名前

恐らく、ここで付けた名で、FF15ゲーム本編中に出てきてくれるのですよね。
世界観を崩すのも怖くて、私はそのまま「カーバンクル」で決定してしまいましたが、今まで「使わない召喚獣」の筆頭だったカーバンクルに、少し思い入れができました。