• 2016年11月登録記事

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TOHOシネマズ新宿にて、「北翔海莉ラストデイ」ライブ中継に参加。
これは、星組「桜華に舞え/ロマンス!!」東京宝塚劇場千秋楽、およびサヨナラショーを生中継したライブビューイングです。

泣かせてくるかと身構えていたのですが、綺麗さっぱり、明るい千秋楽でした。なんせ、客席へ残した最後の言葉が笑顔の「まったねー!」だったのですから、凄いです。
妃海風は泣きっぱなしでしたが、それも悲しいというより、諸々が昇華されて感極まったという感じでした。
また私の方も、かつて、自分の贔屓の退団は、身を斬られるような想いだったのですが、3か月前に同じ映画館で見送った龍真咲が、退団直後からSNSでハイテンションな姿を発信しているせいで、なんだか、受け取りかたが軽くなったかもしれません(苦笑)。
もっとも、先日の千葉日報にて下記の発言があったので、「舞台に戻ってくる」という信頼感がある点も大きいです。

応援してくださったファンのためにも舞台のエンターテイナーとして活動していきたい
http://www.chibanippo.co.jp/news/local/365668

近年、北翔海莉は宝塚や男役という型で収めるべきでないように感じていたので、退団後の活躍の方が楽しみかもしれません。

グランステージ「桜華に舞え -SAMURAI The FINAL-」

芝居のネックであるかごんま弁は、観劇2回目だからか、音響の違いなのか、前回より多少わかりやすく感じました。
桐野@北翔海莉が、西郷@美城れんと共に鹿児島へ帰郷することを決断する辺りから、瞳に涙が溢れていて、こちらも何度も揺さぶられました。
アドリブは控えめで、ウィリス医師が半次郎を迎えるのが大仰な程度でしたが、「明日はない」という全開の熱量が、スクリーン越しにも伝わってくるようでした。

なお、前回、芝居自体はよく出来ていると評しましたが、相手の台詞をおうむ返しするやりとりが多く、そこは一々気になりました。構成・斎藤先生、脚本・上田先生or正塚先生、演出・小池先生というハイブリッド演出家は、どうして生まれないのでしょう……。

ロマンチック・レビュー「ロマンス!!(Romance)」

「ロックンロール」のシーンにて、アフロで登場するアドリブに、月組DNAを感じました。個人的に、この黒アフロは通常公演用のリーゼントよりシーンに合って良かったと思います。
「友情」はもちろん良かったけれど、やはりこういう群舞メインのシーンは、生で観る方が感動しますね。

北翔海莉サヨナラショー

ショーの前には、組長から、真心が籠った優しいコメントと経歴紹介。
紹介映像に微妙なシーンが含まれていて、一々笑わされました。一番客席が沸いたのは花組「オーシャンズ11」の医師扮装かな。また、宙組時代の映像も多く、特に「カサブランカ」「シャングリラ」「トラファルガー」「銀ちゃんの恋」と続いた箇所は、大空&蘭寿&北翔トリオの時代への思い入れも相俟って、全部知っている映像なのに喰い入るように観てしまいました。

そしてサヨナラショーの開演。
今回は、セットリストを一切知らずに参加したため、少し驚かされました。

  • 宝塚メドレー
    初舞台ロケット曲から始まって「シトラスの風」「アマール・アマール」「桜夢幻」「君に伝えたいことがある」と一気に消化。そんな名曲メドレーの中に「風の次郎吉・演歌アレンジ」という異色感は笑えました。
  • THE ENTERTAINER!から1曲
  • 「My Heart Will Go On」(美城れんソロ)(英語)
    上手いけれど謎の選曲だ!と思ったら「One Voice」で歌っていたようです。
  • Love & Dream「夢はひそかに」(シーン再現)
  • メリー・ウィドウ(ダニロの節のみ抜粋で「唇は語らずとも」等)
  • こうもり「シャンパンの歌」
  • 南太平洋から1曲(妃海風ソロ)
  • ガイズ&ドールズ「女神よ今夜だけ」
  • ガイズ&ドールズ「はじめての恋」
  • ノートルダムの鐘「Someday」(英語)
  • サウンド・オブ・ミュージック「すべての山に登れ」(英語)
    これも大好きな曲だけれど何故?と思ったらビルボードライブで歌っていたとのこと。

最初から最後まで歌で構成されている上、文句の付け様がないほど耳に優しい30分でした。
ただ、ディナーショーやビルボードライブ等、レア公演からの選曲が多く、事前に調べておいた方が良かったな、と思いました。一度どこかの公演で歌っているとはいっても、全体的に、宝塚の枠からはみ出たサヨナラショーだったと思います。最後の衣装は緑の袴、ラストソングは「すみれの花咲く頃」という、最も正統派な選択だったのに、歌は妥協せず良曲を選んだ結果でしょうか。
また、英語曲が多いのも、個人的には気になりました。原語で歌いたいという気持ちもわかりますが、歌詞がわかる日本語の方が、素直に感動できたのではと思います。

挨拶は、全員用意した挨拶文ではなく、その場での素直な気持ちを述べている感じで、この辺は星組らしさなのかな、と思いました。ファンを第一とする姿勢も含めて、爽やかな印象でした。
本公演で全員退団する84期のお花渡しは、北翔海莉が隼颯希(元花組娘役)、美城れんが遠野あすか(元星組トップ娘役)。ちなみに、美城れんへの専科からのお花は、もちろん本公演に出演していた夏美ようでしたが、芝居しか出演していない為、私服でのお花渡しでした。お花渡しをする二人ともが私服、という姿は結構レアな気がします。

カーテンコール3回目では、次期トップコンビを呼んで挨拶。
月組に引き続き星組でも行われたことで、新しい伝統になりそうですね。アドリブに強いはずの紅ゆずるが動揺して、挙動不審になっていたのが面白かったです。
更に、カーテンコール6回目で銀鏡に出てきたトップコンビが、お互いへの感謝を口にする際、上級生の北翔が「ありがとうございました」と頭を下げたのが、彼女らしい良さだと思いました。

明るく清々しい千秋楽でしたが、中継に関しては、カメラワークに不満が残りました。誰もいない地点を映すという、カメラ切り替えミスもありましたし、全体的にアップが多く、せっかくの芝居が見えない箇所が気になりました。中継で初めてこの舞台を観る客もいるのですから、アングルはもう少し頑張って欲しいです。
恐らく、星組は番手が明確に定まっているために、それに従って撮っているんですよね。一方、前回ストレスなく観れた月組は、二番手以外をボカすために、引きの映像が多かったのかも。もちろん、単純に私が月組生徒の方が判別できるからとか、好きだという理由かもしれません。

東京・新丸ビルの「ソルト バイ ルークマンガン」でランチ。
http://www.pjgroup.jp/salt/

海老のソテー

2012年12月以来、2回目の来店ですが、とても賑わっていました。
今回は、オーストラリア産食材をメインとした「Taste of Australia」コース(5,000円)です。

  • オイスターと海水のジュレ
  • 西オーストラリア産海老のソテーと白美人葱のグリル
  • ウズラのジャークチキンスパイスソテー
  • ラムロインのロースト
  • リコリスのセミフレッド(+飲み物)

満足しました!
どの皿も、要素ごとに食べても悪くないですが、すべて重ねて食べたときの調和感が素晴らしかったです。

まず、器のチョイスと盛り付けが実に芸術的で、まず「目で食べる」楽しみがありました。

オイスターと海水のジュレ

実は、牡蠣に当たった経験があるため、前菜1品目が生牡蠣だったことにギクっとしたのですが、そんな不安を一掃する美味しさでした。海水のジュレと合わせて食べることで、海をそのまま口の中に放り込んだような旨味が広がり、少しだけ入っているカレーソースが仄かに香って食欲を刺激する、良い前菜でした。

その他も、全体的にさっぱりとしていて、パクパクと食べてしまいました。
一番美味しくて感動したのは、記事冒頭に掲載した海老のソテー。海老の味わいは、これがメイン料理でも良いくらい。付け合わせが色々で、トマトのジュレが爽やかな酸味を足すのが印象的でした。
ウズラのソテーは、味の薄い要素が付け合わせの蕪のみで、少し味が濃かったですが、それも後まで引くようなベタベタした味付けではありません。

ラム

プロの技だと思ったのは、皿の上の要素をすべてまとめて口に入れたときの、旨味の相乗効果。
例えば、ラム肉の付け合わせは「牛蒡と蕎麦の実のリゾット」と「梨とセロリ」。驚きと繊細な組み合わせの妙を堪能しました。

唯一、リコリス(甘草)のセミフレッドは、好みが割れると思いました。これも、柚の効いたソースをたっぷり絡め、柑橘類と一緒に食べるとサッパリしていて美味しかったですが、セミフレッド自体は漢方くさい微妙な味わいだし、酸味が強いので甘いものが食べたい方には不向きだと思います。

パンは、見た目はバゲット風の白パンながら、柔らかめ。
主張は激しくないものの、噛めば小麦感が滲みますし、ソースを絡めて食べるのには適していました。

なお、今回は窓側の席だったので、外の景色が見えたのですが、景観が良くて驚きました。
相変わらず女性が多く非常に賑わっているお店でしたが、肩肘張らずにリッチなランチをするなら、いいお店だと改めて感じました。

お仕事小説アンソロジー「エール!」1巻

働く女性を描いた、書き下ろし短編集。
作家陣とお仕事内容は、下記の通り。

  • 大崎梢「ウェイクアップ」(漫画家)
  • 平山瑞穂「六畳ひと間のLA」(通信講座講師)
  • 青井夏海「金環日食を見よう」(プラネタリウム解説員)
  • 小路幸也「イッツ・ア・スモール・ワールド」(ディスプレイデザイナー)
  • 碧野圭「わずか四分間の輝き」(スポーツライター)
  • 近藤史恵「終わった恋とジェット・ラグ」(ツアーコンダクター)

アンソロジーの良い面がぎゅっと詰まった一冊。
お仕事小説の名手が揃っていることもあり、どの作品も一定以上の水準を保っています。また、全体的に他の作品と軽く繋がっていることもあって、そんな部分でもニコっとしながら読めました。賃金体系や独自の要素等、どの仕事についても知らないことが多く興味深く読みましたが、「金環日食を見よう」は、お仕事小説としては少し物足りなかったかな。プラネタリウムに人を呼ぶ企画の方に重点が置かれている都合上、仕事内容の語りが少なく感じました。
自分の好みとして苦手だったのは、面倒な登場人物が出てくる上、少し哀しい結末の「六畳ひと間のLA」。逆に気に入ったのは、大事件の起きない「イッツ・ア・スモール・ワールド」と「終わった恋とジェット・ラグ」でした。

最近、PS4所有の友人に会う度に布教し、その後プレイしています。
いまでは、この最後の道行きの啓示シーンでグッと切なさを感じるようになりました。

倒れ臥す壁画

段々柄が増えていくマントは、そのプレイヤーの周回回数を示していたのですね。
4周目のときに、無印のマント(初回プレイ)の方と遭遇して、気付いてしまいました。
実は、そのときは「沈んだ都市」のゲート潜りに挑戦中で、失敗したのでやり直そうと思っていたのですが、マッチングした相手が初回プレイ中だ、と分かると「最後まで一緒に進んで、このゲームの素晴らしさを体験してもらいたい!」という使命感が瞬時に目覚め、最後まで遊んでしまいました。
いくら1周2時間程度で終わるゲームとはいえ、中断ができないので、時々タイミングが悪いときがあります。
でもそのお陰で、同行相手次第なので難しいと思っていた「親友」「同行」のトロフィーを獲得できたので、結果的に私も有難かったです。

同行

周回経験がモノを言う地下道では、「ほわん」を連発して大蛇に遭遇しない道を先導してあげたところ、相手がピッタリ後ろに着いてきてくれたのも嬉しかったです。

ちなみに、マントに関しては、やり込みの証ともいえる白マントのプレイヤーさんとも遭遇。私が下手過ぎて、あまり相手にして貰えなかったのですが、思わず記念撮影しました。

白マント

そんなわけで、初見のときは「鬼畜だ!」と喚いたトロフィーリストですが、周回しているうちに、52%まで到達しました。
後はシンボル集めや壁画集めといった、オフラインで頑張れば済みそうな要素ばかりなので、FF15発売まであと僅かな期間ですが、100%を目指して楽しむのも良いかもしれません。

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京都の和菓子屋・五建ういろの「抹茶だんご」「ほうじ茶だんご」
http://www.gokenuiro.jp

あえて、看板商品のわらび餅やういろうではなく、団子を頂いてみました。
惹かれたのは、なんといってもこの色! 凄まじい濃茶色と焦茶色で、黒光りしています(笑)。

まず、食感。
柔らか過ぎることも硬過ぎることもなく、良い噛み応えです。
私は元々「もちもち食感」と銘打たれたお菓子が好きで、コンビニスイーツ等でもよく購入しますが、あれらの多くは「ぷよぷよ」や「ぷにゅぷにゅ」というべき食感であって、この団子こそが真の「もちもち」だな……!と、擬音たっぷりで頭が悪そうな感想を抱きました。

それから味。
程よい甘みが効いていて、お茶請けにいい塩梅です。
ただ、色の濃さから期待したほど、抹茶とほうじ茶との間に味の差はないと思いました。もっともこれは、食べるときに焙茶を飲んでいたので、ぜんぶ焙茶に混ざってしまったのかもしれません。