• 2017年12月登録記事

午後に「有給休暇消化率が世界最下位という調査結果をExpediaが発表した」というニュースが回っていましたが、それはそうだろう、と普通に思いました。特に今月は年末進行なので、締め切りが厳しいです。
そんなわけで、最近あまりに忙しく、ゲームが満足に遊べておりません。ゲームするために有給休暇をとる不良社員になりたい、と思う今日この頃でした(苦笑)。

でも週末はPS4版「ロマンシング・サガ2」を買うぞ! 移植ありがとう!
http://www.jp.square-enix.com/romasaga2/index.html

佐藤愛子著「戦いすんで日が暮れて」

男と女の仲を描いた、短編集。
表題作は第61回直木賞受賞作。直木賞は、エンターテイメント長編に与えられる賞だと思っていたので、少し驚きました。

全8編収録のうち、男性主人公の2編には多少愉快な部分もあったのですが、女性主人公のお話は、夫の倒産話含めて結婚の苦労が5編と、おいらくの恋の悲しみが1編、と夢も希望もない感じ。
女史たちの前向きなパワーは痛快な反面、読んでいると主人公たちの「怒り」に飲み込まれ、非常に疲れました。
これがユーモア小説、と評されるのを見ると、私はユーモアが欠けているとつくづく思いました。

新装版のあとがきが興味深かったです。
自分が過去に書いたものを後から読むと欠点が目につく、という気持ちも多少は理解できるけれど、私はどちらかと言えば女史の父親でもある作家・佐藤紅緑氏タイプで、自分が書いたものを面白く読める方です。作者からは「ヘンな人だなア」と思われるのだな、と思うとおかしかったです。

171209.jpg

練馬春日町のパン屋「ふじた」で、各種パンを購入。
https://fujitapan.jimdo.com

環八を板橋方面へ向かう途中の歩道に、小さな看板が置かれていました。

パン屋ふじた
ここ曲がる
  ←
100mくらいです

という表示に従って曲がり角を覗いて見るも、住宅が続くばかりで、店らしき建物は見当たりません。少し進んで、ようやくこじんまりとしたお店を見付けられました。
そんなわけで、店は数人で非常に小さいのですが、パンの種類はなかなか豊富。ハード系からソフト系、調理パン、菓子パンまで揃っています。

幾つか頂いてみて、どのパンも十分美味しいと思ったけれど、格別美味しかったのはハード系。かなり硬く、バリバリと音を立てて食べる感じです。その歯応えと、噛むほどに口の中に広がる小麦の味わいに満足しました。
強いて難を言えば、カレーパンが甘口で子供向けだった点と、菓子パン系(デニッシュ)のフィリングが私の好みと外れていたかな。でも自家製だというカスタードは控えめな甘さで美味しかったです。

人気店というのも頷かされる、素敵な「地元のパン屋さん」でした。

現在地:Chapter4「愛にすべてを」ベスラ要塞攻略まで

SOMEBODY TO LOVE

最後のChapterになって、仲間が増えて来ています。
ラファとマラークのガルテナーハ兄妹は少し育ててみましたが、独自アビリティが使い難いので控えに回しました。

そして遂に、バランスブレイカーと名高いシドルファス・オルランドゥ伯が仲間になりました!

シド

ステータス(MOVE4、SPEED9)の時点で、同じ剣技系キャラクターであるアグリアスより強いなと唸ってしまいましたが、装備武器「エクスカリバー」の「永久ヘイスト」効果にも目が点になりました。
ただ、全剣技以外の一切のアビリティが未修得で、この終盤でJPを稼ぐのが面倒なのはマイナスですね。まあ、全剣技以外のスキルなんて使わないのかもしれませんけれど。
取り敢えず運用感を調べるためランダムバトルで出撃させてみましたが、笑ってしまうくらい強く、敵のことごとくを一撃で倒せることが判明しました(苦笑)。
ガルテナーハ兄妹とは別の理由で、控えに回すかもしれません。

戦闘で苦労したのは、フィナス河のモンスター戦です。赤チョコボ4匹に対し、人間は無力でした……。
少し違う苦労として、ゼルテニア城での戦いは、一人分の道を風水で石化した敵で塞いでしまい、ザルモゥに攻撃を当てられる場所に辿り着くのが大変でした。

物語は大きく展開していますが、まだ先が見えない感じもします。

必要な時は、遠慮なくおまえを殺すってことさ

野心実現のため全力を尽くすディリータは、正に乱世の梟雄という感じで格好良いです。
しかし、オルランドゥ伯暗殺は最初から替え玉でいくつもりだったのか、ラムザが来たから方針を変えたのか疑問です。まあ、伯が剣を持っていたら、ディリータでも暗殺は成功しなかったと思いますけれどね。

私の名はバルマウフラ

バルマウフラは、重要そうなポジションなのに、予兆なく登場したので驚きました。ディリータ編があれば、もっと早期に登場していたのかな。
名前が非常に覚えにくくて特徴的なので、却って脳裏に焼き付きました。

ラーグ公陣営もゴルターナ公陣営も、実質的なトップが死んでしまい、獅子戦争は泥沼状態に見えます。
デリータの暗殺は目撃者がいないから安全だけれど、ダイスダーグがザルバッグの見ている前でラーグ公を殺したのは、悪手でないのかと疑問です。

まさか、この毒も兄上が……?

「協力者」が教会であることを告げれば、敬虔な信者であるザルバックは黙るかも知れませんけれど、もし教皇と繋がっていることで安全だと思っているなら、ダイスダーグの軍略も大したことはないですね。

蘇部健一著「運命しか信じない!」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
ある日、稲葉家の飼い猫タマがミルクを零した。本人たちの知らないそんな切っ掛けで、仙波莉子と京川俊は運命の出逢いを果たし、その二人の出逢いが更に4組のカップルを生んでいく……。だがその背後に、タマがミルクを零したために出逢わなかった1組の男女がいた。

「運命の出逢い」を果たす男女の恋物語を描いたオムニバス作品。
でも実際は、その半数以上が「運命」を演出するために努力したお話でもあり、単なるロマンチックな恋愛小説でないところが面白かったです。

実は、ハッピーエンドで頭を悩ませずに読める本が読みたい、と思って手に取ったら、いきなり関連性がわからない多数の人物が登場するので面食らいました。でも最後に、ドミノ倒し的にすべての短編が繋がっていく仕掛けは爽快だったし、その最初のきっかけに「運命的なすれ違い」をし続けた2人のお話があるというオチにもカタルシスがあります。
好きになれないエピソードもあったけれど、一つずつが短編なのでサラリと読めます。

エピソードの1つにトマス・ピンチョンの「V」を読む下りがあり、「ミラーさんとピンチョンさん」という輸入漫画を読みたかったことを思い出しました。
漫画にしてはお値段が高くて様子見していたら、Amazonでも売り切れになってしまったのですね。「V」ほど高額本ではなかったのだから、買っておけば出逢いがあったかしら(笑)。