• 2015年05月登録記事

江國香織他著「源氏物語 九つの変奏」

9人の作家が描く、源氏物語を題材にした短編集。元々「ナイン・ストーリーズ・オブ・ゲンジ」というタイトルで「新潮」に掲載されていたそうです。
正直、主旨がよく分からない本でした。
「源氏物語」を下敷きにしつつ現代人の感覚で組み立てた翻案が読めるのかと思ったら、単なる新訳としか言えないものがほとんどでした。一部には、語り部が原典とは違ったり、表現が今風にされている等のアレンジもあったのですが、私が期待したものとは違いました。

完全に翻案だったのは、角田光代「若紫」と金原ひとみ「葵」の2編。
角田光代はさすがですね。紫の上を、女の強かさを備えた少女と解釈しているのが面白いし、女郎部屋みたいだけれど妙に時代が曖昧な舞台設定のお陰で、展開は「若紫」通りなのに一体どんな話になるのか、最後まで引き込まれました。
逆に、金原ひとみの作品は現代の若い女性が子供を産む混乱を描く形になっていましたが、あまり気分がいいものではありませんでした。

原典は、瀬戸内寂聴訳で学生時代に読んでいます。読んではいるのですが、不誠実で嫉妬深く、そのくせ周囲からは持て囃される主人公・光源氏が大嫌いです。
そんな中、全体的に源氏物語の世界自体を茶化していた町田康「末摘花」では、光源氏という男の滑稽さに笑えました。
逆に、桐野夏生「柏木」で女三宮の視点から描かれた光源氏には、最低の男だな!と改めて思ったのでした。

「ゼノブレイド」のプレイ進行が遅いのは、主に「ポケとる」のせいです。
プレイ回数制限があるため、逆に、遊べる時は優先的に遊ぼうとしてしまうのですね。

順調に進めていたのですが、ステージ120(メガオニゴーリ)で足踏みしています。
弱点属性のポケモンを揃え、手数を使いきって攻めているのに、体力を半分くらいしか削れなかったりするので、挫けそうです。
本家ポケットモンスターは遊んだことがないけれど、取り敢えずメガオニゴーリは嫌いになりましたよ!

攻略法を調べてみたら、私だけでなく、かなり多くのプレイヤーが苦戦しているようです。
アイテムを使ってしまうのが一番簡単みたいだけれど、あまり使いたくないし、そもそもちょうど2500枚溜まって、スーパーボールを使っちゃった直後なのでした。土日のニャースでコインを稼いでからどうするか考えますか……。

3DSで遊べる、下記の2種類の「パズドラ」を体験してみました。

  • 「PUZZLE & DRAGONSZ」体験版
  • 「PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION」おためし版

スマートフォンで遊べるオリジナル版「パズル&ドラゴンズ」は未プレイ。
「パズドラZ」→「マリオ」の順で遊んでいます。「パズドラZ」は序盤が完全にチュートリアルなので、この順でちょうど良かったと思います。

基本のパズル部分は、どちらも変わりありません。
なんとなく、マリオの方が敵も味方も攻撃力が高くて大ダメージを送りあう印象を受けましたが、これは純粋に体験できるエリアが序盤か中盤かという差でしょうか。ノーマル難易度の「マリオ」はスキルを駆使しないと進めませんでした。
最初、ルール関係は「ドロップを揃えれば攻撃」程度しか認識していなかったのですが、進める内に段々コツが分かって、ドロップを動かす道順を考える悩ましさが楽しめるようになってきました。パズル構成を次のマップにも引き継ぐので、単にコンボするだけでなく、次の敵に直ぐ対応できるような配置にするなど、先々まで考えて動かせたら、もっと巧く遊べるようになるのでしょうね。

「パズドラZ」では、物語の導入も体験できますが、どちらかと言えばパズルに没頭したいのに、頻繁に挿入される掛け合いが邪魔だと感じました。
それに、世界崩壊の危機に対して、新米ドラゴンテイマー(主人公)ではなく大人が事態の収拾を計ろうとするのは当然なのに、ワタリ隊長に対してゴネた上、シロップを渡さない選択肢しか選べない仕様には疑問が残りました。どうせ主人公が行くしかないのは分かっているけれど、それなら選択肢は要らないと思います。
まぁ、パズルゲームの物語なんて、要は規模の大きなチュートリアルイベントなんでしょうけれどね。

松岡圭祐著「ミッキーマウスの憂鬱」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
フリーターの後藤は、東京ディズニーランドのアルバイトに採用され、夢を膨らませるが、担当は着ぐるみの着付け等を行う裏方仕事の上、社員同士の格差を目の当たりにして戸惑う。しかし、紛失したミッキーマウスの着ぐるみを追う内に、夢の国を支える裏方に誇りを抱くようになる。

最初は、「夢の国も働く現場である」という現実が見えていない主人公にイライラしました。しかし、次第に成長し、その青さを嗜められつつも周囲に良い影響を与えるという流れがあったので受け入れられました。
舞台設定に関しては、あの「ディズニーランド」の裏側を覗き見るような感じで、面白かったです。どこまで事実に即しているのか、想像なのかはわかりませんが、小説という物は巧く嘘をつくことだと思うので、私は楽しめました。
もし、ディズニーランドの暴露本と期待して読んだ場合は、期待はずれだと思います。あくまで、レジャー施設を舞台としたお仕事系娯楽作品と認識して読むことがオススメですね。
断っておくと、主人公は、非常に苦手なタイプでした。

ところで、この本は世界一厳しいと作中でも言っているディズニーのライセンスを得ている……のですよね?

TVアニメ「アルスラーン戦記」7話「美女たちと野獣たち」
http://www.arslan.jp

これまでの話から一変、ファジーなタイトルが付きましたね。実際、最初から最後まで笑いが多かった話でした。
展開を早めた分、カットは多数。アルスラーン一行はいつの間に山を下りたんだとか、原作未読者が疑問に思ったり前後が繋がらなくならないか少し心配ですが、展開が遅くて退屈なよりは良いでしょう。ファランギースの「どさくさにまぎれて神殿の財をかすめとり〜」の台詞の間に、ギーヴが素知らぬ顔で金を隠すのは、巧く視聴者に推測させたなと思いました。
話が進んだので、次回でカーラーンとの決着も着きそうです。

ということで、今回はタハミーネ王妃、ファランギース、エトワール、そしてエラムと綺麗処が勢揃い(笑)。
もっとも、この世界では切れ長の目と豊満が美人の基準のようなので、目が大きいエトワール以下は、美女と呼んでもらえないでしょうけれどね。
男性だし低音ボイスだったので大丈夫かと思ったら、女装エラムはビックリするくらい可愛い女子声でしたね。声優の底力を垣間見た思いです。

イノケンティスの入城を見た際、午前中に「うたわれるもの」7話を見た直後だったので、語尾に「にゃも」が付きそうだなと思ってしまいました。

イノケンティス インカラ

(初めて載せるキャプチャ画面がこれとか……)

エンドカードは押見修三先生のファランギース。ちょっと幼く可愛い系の印象で新鮮でしたが、脇から背中まで素肌だったので、教育委員会が素っ飛んできそうでした。