• 2017年01月登録記事

デュウィ・グラム著 安原和見訳「オーシャンズ11」

2001年版(リメイク版)映画「オーシャンズ11」のノベライズ。
映画は未見。舞台版(宝塚)の知識しかありません。
舞台版とは大きくプロットが異なり、各人の役回りにも違いがあるのですが、意外と全体の雰囲気は変わらないと思いました。そして私の場合は、映画俳優より役者の方が印象が強いので、ダニー、バシャー、イエン、リビングストン、ベネディクトは花組版キャスト、ソール、ライナス、フランクは星組版キャストの顔で補完されました。

私は「ピカレスクロマン」が不得意なのですが、本作の場合は犯罪とはいえ「一大プロジェクト」を描く作品なので、ごく普通に楽しく読めました。
標的のベネディクトが、結構しぶとそうな野心家なのも良かったです。

訳はやや直訳気味に感じました。説明がない部分はまったく説明がないので、ある程度読み手に理解力がないとなにを描写しているのかわかり難い箇所がありました。
お洒落な会話は解説しなくても良いけれど、プロジェクトに関わる部分は、明瞭にして欲しいです。例えばブルーザーとダニーの関係性等は、語らなくても「買収済み」程度の想像はつくけれど、以前からの知り合いのような描写なので、多少説明して納得させて欲しいな、と思ったりしました。

帝国編:16話「迷い」終了

バルコニー

13話では、ディオン侯と、封石グレイティアを賭けた勝ち抜き戦が行われました。
先鋒エリファス、次鋒フランコ、中堅マスカット、副将シャロン、大将ランディの5人で挑みます。
隠密メイドと皇女の副官という設定的には、次鋒マスカット、中堅フランコの順がしっくり来るのですが、フランコが先なのは、彼の「レディファースト」精神の現れだと思っておきます。もちろんエリファスは先鋒を譲る筈がないので、当然の配置かな。

そんなエリファスは、さすがに先鋒としての役割を十分に果たし、傭兵3人を一気に撃破。
この勢いで敵の副将アンドリューも倒してしまうかと期待しましたが、さすがにそれまでの被弾があったため、反撃できず退場。
アンドリューは強いことがわかっていたので、何人か倒される覚悟をしていましたが、なんとフランコが確率が低い賭けに勝って勝利! 大将のディオン侯を引き出します。

ディオン侯

ディオン侯の一発のダメージは相変わらずの威力で、防御の弱い我が軍は、当たったら一発で退場。回避に失敗したフランコ、マスカットが倒されました。が、この二人を撃破する過程でディオン候の疲労もちょうど溜まり、シャロンが悠々と撃退することになりました。

戦闘後、アンドリューからマスカットに想機「ベクドコルバン」が譲られました。この機体、王国編でも大変頼りになりましたが、AGLが高いのですよね。
嬉しい反面、これに乗れると知っていたら、マスカットの割り当てるAGLへのポイント量を調節しておいたのに……! 一先ず、AGLアップのアクセサリーは不要になったので外しました。

15話で、ようやく「王機ウルスラグナ」を入手。
王国編だと9話で乗り換えていたので、かなり遅く感じます。でも、このくらい苦労して手に入れた方が、有り難みを感じるかな。2マス離れていても使える転倒技「降雷天牙剣」の2回攻撃で、ランディが一気に主力になりました。

帝国編は、王国編の比べて仲間の数は少ないですが、シャロンとマスカットの恋の鞘当てが熾烈で、人間関係は濃い感じ。
私自身は、エリファスが好きです。

愚かな友人がまさかこの機を逃しはしないかと

サバサバしているというより無神経なレベルのときもあるけれど、シャロンも我が侭で気が強いから、良い関係だと思います。この二人と士官学校で同期だった、他の士官候補生の皆さんには心から同情します。

次回、帝国軍の主力となる量産型想機「シャーキン」が遂に登場。王国編より配備が遅いのは、一応帝国が友軍だったからですね。
シャーキンは、広範囲に攻撃できる技が非常に強いけれど、TP消耗も激しく、運用が難しそうな機体。味方側も一体持っていたら面白かったのになぁ、と思います。シャロンには罵られそうですが、想機自体は、どんなコンセプトであれただの道具。使いかたは人次第と思います。

本日から開催中の、FF15ゲーム内期間限定イベント「モグチョコカーニバル」に参加してきました。

モグチョコカーニバル

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

……の前に、本日から販売開始した、店舗別・エディション別初回特典DLCに飛び付きました。
購入したのは、「ルシス王の礼服」です!

ルシス王の礼服

実は、礼服が欲しいあまり、映画Blu-rayを購入しようか、年末に悩んでいたのです。結局、特典が現在も着くか確定できなかったことと、別途販売を期待し、購入を見合わせていたのが大正解。思ったより早く&安価で販売されたので、即決で買いました。

しばらく礼服を着たノクトの撮影会をした後、改めて「モグチョコカーニバル」(Ver.1.04アップデート/2.097GB)に参加。
一通り街を見て回り、クエストを遊ぶだけでも結構なボリュームがありました。

モグチョコカーニバル

面白いのは、街内なのにジャンプとマップシフトが解禁されていること。
非常に気持ちよく移動できたので、できれば本編でも解禁して欲しいです。マップシフトを利用して風船を取り返してあげるシーンは、シフトの心地よさと善行で、二重に爽快でした。

事前の情報では、仲間がいなくて寂しそう、と思っていたのですが、なんとカーバンクルが一緒に回ってくれて、終始楽しかったです。

カーバンクル

動物には優しいノクトと、ノクトのことが大好きなカーバンクルの一人と一匹で、なんとも穏やかなデートでした。

カーバンクル

ただ、夜にカップルがやけに集まっている区画があり、そこは通り難かったですね(笑)。

モグチョコカーニバル

途中、ひたすら釣りに没頭していました。
大物を釣り上げた際「おお 見ろ すげえの釣れーーって こういうときいねーんだよな」とボヤいたノクトは少し可哀想でしたが、個人的には、仲間のヤジがない方が魚釣りに専念できて、気楽でした。

モグチョコ釣り

限定景品の(A)ロッドと(B)リールは入手。性能は中途半端で、強くありません。カーニバル限定品という意義があるだけで、入手できなくてもそれほど悔しくないかな。(C〜D)ルアーはまだ取得できていないので、ルアーの方が意外とレアかもしれません。

セルフ写真機能は、思っていた用途と少し違いましたが、自分がゲーム中の世界でカメラのファインダーを覗いているような感覚で、これはこれで気に入りました。
カーニバル内のクエストとしても、写真機能を活用させようとしていて、良い仕掛けだと思います。
ただ、プロンプトの写真枠も圧迫してしまうのが難点。50枚程度で良いから、別に保存させて欲しかったです。

モーグリとチョコボのカーニバルなのに、なぜかジェッティーズ片手のケニー・クロウに襲撃される謎の一角もあり、クロウズ・ネスト恐怖症になりそうな一時を味わいました。

ケニー・クロウ

モグチョコメダル50枚を特別宿泊券に引き換えてリウエイホテルへ行くと、特等席で花火を見物する撮影イベント+カットシーンへ。

モグチョコ花火

カーバンクルは、もしかするとノクトの使命を知っていて、短い時間でも楽しい思いをさせてあげようと、この場に呼んでくれたのかな……と感じる視線で、華やかな花火を見ているのに、少ししんみりしました。

翌朝、謎のアイテム「ドリームエッグ」を入手。

大きな夢が詰まっているが まだ生まれる気配はない

ということで、また後日関連アップデートがありそうです。中身は夢か。楽しみだなぁ。

既存機能の流用とはいえミニゲームも充実していて、予想外に楽しいイベントでした。もう少し遊んでから、二周目に突入します。

モグチョコカーニバル

参考記事

山本幸久著「床屋さんへちょっと」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
真面目一徹に働き続けて老いた宍倉勲は、墓を買おうと、思い入れのある土地に新たにできた霊園の見学に出掛けた。そこから、勤め先での一コマ、家出した娘を迎えに行くため夫婦で乗った列車、潰してしまった会社の日々などが蘇る。

一人の男と家族が描かれた物語。
人生にはどうにもならないことや、理不尽で辛いこともあって、それでもたまには幸せもある、と気付かされる作品です。

主人公の人生を、過去へ遡るかたちで描いていく構造の連作小説……と思わせておいて最後に裏切られ、これはつまり、勲の走馬灯だったのだと私は解釈しました。
どれも、ごく普通の家族が、ごく普通に生活している中で遭遇する一場面です。
それゆえドラマチックな展開があるわけではなく、冒頭の「桜」「梳き鋏」は正直退屈しましたが、「マスターと呼ばれた男」辺りから面白くなって、終盤は愚直な勲の不器用で優しい魅力を、しみじみ味わいました。

表題作以外でも、全話(文庫書き下ろしの「歯医者さんはちょっと」除く)、床屋または散髪シーンが出て来るのですが、内容にはほぼ関与しないため、最初は気付きませんでした。地味なタイトル回収が面白いです。

黄金郷に辿り着きました。

黄金郷

終盤、黄金郷の場所を特定するため、「ヒミツの座標のかけら」100枚を集めることになり、これは手間が掛かりそうだと思っていたのに、部屋をアップグレードしたら凄まじい勢いで100枚溜まりました。
黄金郷の地図を持ち出したネズミを追い掛ける前に、恐らく最後の戦闘があると予想して、レーザーと大砲を追加設置。電池、弾薬とリペアキットも大量に用意して、いざ出陣!

「サバクのヌシ」との激しい戦いの末、一回サバクフネが破壊されて始まりの地に戻されてしまったりしつつ、遂に撃破しました!
大変簡素な終わりで、ちょっと拍子抜けしたけれど、物語が重要なゲームではないから許容範囲ですね。

ぼくらの旅はこれでおしまい。
それでも人生はつづいてく。

待望の黄金郷に辿り着いておきながら、そこで生活するわけでなく、またサバクに戻って行くネズミたちは、なんとも強い生きものだと思います。

サバクフネ

倉庫やファクトリーが壊れてしまったので、一度全体を見直して作り直すかな、と考えていたら、なんと4艘目の倍以上の大きさがある新たな船が登場!
これは、夢の「永久機関」船が造れるかもしれません。
ただ、はしごの数制限が厳しいので、配置をよく考えないと無駄ができますね。資材も準備してから乗り換えたいところです。
そんなわけで、私のサバクの旅は、まだ続くんじゃ……。